企業理念

「カドカワ・トラベル・ハンドブック」から「個人旅行へ」

1987年の創業以来、当社は旅行ガイドブック業界のなかで、たえず先駆的な役割を果たしてきました。

ガイドブック業界は、当社が新しいシリーズを創出し成功すると、それを真似たシリーズを次々に刊行する、ということを繰り返してきました。

1980年代の「カドカワ・トラベル・ハンドブック」シリーズがそうでした。

1990年代の「個人旅行」シリーズもまた同様です。

これらのガイドブック・シリーズは、それ以前にはなかった新しいコンセプトを持っていました。

その成功によって、当社は日本におけるガイドブックの潮流をつくってきたのだと自負しています。

新しい旅行情報誌へ

ただ、私たちは、新しい潮流をつくったとはいえ、そこに満足してとどまることはありません。

渾身の力を振り絞って取材編集した、あの「個人旅行」シリーズの制作からは撤退しました。

やがて「個人旅行」シリーズは、書店の棚から姿を消すことになります。

古い旅行ガイドブックは、旅のスタイルの変化とともに淘汰されるほかありません。

淘汰させることもまた、私たちの役割なのです。

すなわち新たなシリーズの創出です。

当社の使命は、たえず新しい情報誌シリーズを創出することにあります。

2003年4月には、ぴあで「TRAVEL STYLEBOOK」シリーズの刊行を、さらに2003年7月に は、成美堂出版で「いい旅・街歩き」シリーズの刊行を開始、2004年春には、成美堂 出版から新しい国内旅行シリーズ「大人の街歩き」の刊行も開始しました。

海外・国内ともに、これらのシリーズが改めて2000年代のガイドブック業界に影響を与え、 リードしていくことになるでしょう。

また、当社では、さまざまなムックも編集製作しています。

かつては昭文社の旅行ムック「まっぷるマガジン」を一手に引き受けて製作していましたが、 現在は成美堂出版刊行の旅行ムック「ベストガイド」シリーズや「大好き」 シリーズとともに、「いま評判のうまい店」シリーズ、「散歩」シリーズ、あるいは 「東京23区地図」「未来地図」など、幅を広げ、ぴあの海外ムックを含め、年間70〜80冊の 書籍を製作しています。

日々苦しい編集作業が続きますが、これらの書籍が豊かな旅文化と新しい街文化に少しでも 貢献できれば、私たちの思いはかなうことになります。

出版社としての出発

2004年夏、出版業務を開始しました。

いままでは編集製作の現場として仕事をし、出版は角川書店や昭文社、成美堂出版等 で行なわれてきたわけですが、独自の出版物を持つことにしたのです。

原則として、国内外の旅行ガイドブックやガイドムック、タウン情報誌などは、従来どおり 編集製作業務のジャンルとし、出版の予定はありませんが、旅行に関していえば、旅の副読本な どは手がけたいと思っています。

しかしいまは、既刊の出版物を見ていただいてもわかるように、音楽や劇画など、 編集製作業務とはまったく違った、さまざまなジャンルを手がけようと考えています。